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作品詳細

アンリミテッド:サガ 解体真書

発行 エンターブレイン
スタジオベントスタッフ
発売日 2003年3月28日
価格 1,800円+税
判型 A5判
ページ数 656ページ(オールカラー)
書籍コード ISBN4-7577-1418-1

内容紹介

冒険画面、リール、術合成、連携など、ほかのゲームとは一線を画した独特のシステムを詳細に解説。シナリオの章では、120を超える全シナリオのクリア方法はもちろん、全移動ポイントの名称、環境に至るまでを完全に網羅している。そのほか、物語に秘められた謎を解き明かすストーリー総括、開発スタッフインタビュー、ベニー松山によるオリジナル小説など、『サガ』ファンなら見逃せない企画が満載。

(C) 2002 SQUARE CO.,LTD. ALL Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN/Yusuke Naora
IMAGE ILLUSTRATION/Tomomi Kobayashi
(C) 2003 ENTERBRAIN,INC.

スタッフコメント

山下 章

 じつに約4年7ヵ月ぶりとなる、スクウェアゲームでの解体真書、オマケに社内にファンが多い『サガ』シリーズが題材とくれば、これは張り切らないわけにはいかないだろう、と思って制作に臨んだのですが……各所の机からあがる悲鳴の数々! 先行プレイを進めていたやりこみ派・木村昌弘がマイス編のナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブル→カオス・ルーラーの連戦に幾度となく朽ち果て、社内でも早解きに定評のある豊田知行がひとり目のキャラクターをクリアするのに悪戦苦闘し(よりによってアーミック編を選んだのが運のツキ)……と、スタートした当初は、この本をいつ発売できるのか、まったく計算できないような状況でした。それが、ひとり目をクリアしたあたりからスタッフがみんなノリはじめ、テンポよく各シナリオを終わらせたばかりか、そこまでやらなくてもいいのに、というところまでプレイや調査をはじめることに。そうです、ルールさえ把握してしまえば、『U:サガ』は『サガ』シリーズらしく、どっぷりとハマれるゲームだったのです。そうしたルールの数々をギッシリと詰めこんだこの一冊、いつもの本以上に「ゲームプレイ時に必携」と言えるデキに仕上がったと思いますよ。
P.S.本書の制作に献身的なご協力をしてくださった、バトルシステム担当・小泉今日治氏に深く感謝!

ベニー松山

 三度目になる『サガ』補完小説。今回は『サガフロ1』に近い主人公7人の並列シナリオだったために、自然それをひとつにまとめる役割は、傍観者である生きかたを自らに課したイスカンダールということになった。本作も登場人物はどれも雰囲気のある曲者ばかりで、設計図が引けてしまえばもう楽しく書きまくるのみ、であったワケだが、とにかく作品のヴォリュームが尋常でなく、また異常なほど“合う”ゲームだったために各編でトレスラ狩りやら術合成待ちやら黒鋼装備固めをしていたら(もちろん騎士団廟通いも忘れない!)、あらヤバイくらい原稿引っ張っちゃいましたよ? おかげで最後はファミ通書籍編集部に行って、夜中にたったひとりで最終校正をやるハメに。それにしても今回もサガチームからのダメ出しは一切なし! こうやって全面的に任せてもらえると、逆に信頼を裏切る真似だけはできないと気が引き締まるものだ。『サガ』の仕事はいつも、没頭している間の昂揚と、そして終えてしまったあとのもの寂しい余韻を感じる。まるで、レジナ・レオーヌ祭のように……。

大出綾太

 本の制作中は、アイテム調査のため、シナリオをクリアするたびに世界中の町を巡回して店の商品データをメモする毎日。それが終わると、今度は改造屋に通いつめて、改造によるアビリティの変化をとことんチェック。おかげで、総プレイ時間の半分は町にいた気がする。ああ、もう少しランダムの引きが良ければ、もっと短時間で作業が終わっていたのに……。どなたか、幸運になる方法を教えてください。ところで、ジュディの「大丈夫、まっかせて!」という口癖を聞いて鳥坂センパイを思い出した人は多いだろうけど、ファーと聞いてピュアを思い出したのは私だけですか? 私だけですね。

大野優子

 「大の『サガ』好きを自称していた私が、これほど苦戦するとは……!」そう心中叫ばずにいられないほど苦労した本作りでした。「これは『トルネコ3』本制作のつづきか!?」と感じられるほどのシビアさ。しかも当初は、操作法も画面の見かたもいっさいわからないまま、木村さんとふたりきりでプレイしていたのです。「理不尽な……」と幾度も涙をのみ、一時は憎しみすら覚えるほど……しかし、最初の壁を乗り越えれば、本当におもしろいんですよコレが! 夜中にコツコツと全キャラクターのプレイを進めていけたのも、おもしろければこそ。ですから、みなさんもツラいことがあってもめげずに、解体真書をおともに(笑)挑んでくださいね。
 担当した箇所のうち、「徹底検証 レジナ・レオーヌ祭」は、制作者のかたに喜んでいただけてうれしかったです。残念だったのは、キャラクターなどに関する小ネタをねじこむ場所がなくて、結構もれてしまったこと。ペトラン族増殖法とか、マイスは7~70歳くらいまでOKとか。裏解体真書……はムリなんでしょうねえ。

山中直樹

 恒例?となった「連携名の特集」を組もうとしたのですが、怒られそうなネタしか浮かばず、レジナ・レオーヌ祭で鎮魂されました。それだと切ないので、数少ないまともなネタをP.185に掲載しておきましたが、古すぎて理解されていないとか。なんてこと(by.レベッカ)。

木村昌弘

 ある日の仕事中、電話中のスタッフが口にしたひとこと。
「LP9300」
 ものすげぇバケモンだ、どうやって倒すんだ……と思ったら、プリンターの型番でした。

大出啓太

 今回はシナリオ班に組みこまれてヴェント編を担当。龍の楽園で龍族から託されたドラゴンハートを、街へもどった直後に売っぱらってホクホクしていたら、ローラ編を担当した人に怒られました(笑)。だって、武器に改造したあとだったら、20万Kr以上で売れるんですよ? そら売るでしょう、迷うことなく。いーじゃないですか、ちゃんとファントムだってトゥースだって倒したんだし。チーム・ドラゴンハートの結成資金になったんだから、ドラコ・アルケイオスも浮かばれるってもんです。

山田真也

 いまだ炎がくすぶり、廃墟に集まった人々が悲嘆にくれるエスカータの城跡で、白骨化した死体を目の当たりにして「宝箱発見!」とか言う冒険者の人たちは、ヒドイと思う。アンリも言うんだけどね。

渡辺和歳

 あんなことやこんなことを言ってましたら、担当決めの編集会議で、周りに推されて、ローラ、ジュディ、ルビィという女性トリオのメインシナリオ攻略を担当することに。ほかに七大驚異の攻略も担当したため、仕事自体は近年まれに見るキツさでしたが、とてもとても幸せでした(とくにジュディがよろしかったです)。
 しかし……どうやら自分は、社内でもすっかり“そういうジャンルの人物”として認定されてしまったらしいです。もし今度、いわゆる“ギャルゲー”の攻略本でも出すことになったら、サブディレクターくらいまかせてもらえるかもしれません(笑)。

板場利光

 バトルシステムのデザインを担当された小泉今日治氏がルビィ編のストーリーを書いていたと知り、なるほどと納得。インタビューでは省略されていますが、ルビィの名のもとになった映画『怪盗ルビィ』は、キョンキョン(小泉今日子)が主演だったんですよね。

小石朋仁

 アミノサ○リの、ロゴの上にあるマークや、現代人の5つの悩みを五角形に配置している図は、そこはかとなく『U:サガ』。

豊田知行

 少し遅れて進行に加わったこともあり、初回プレイはあまりもののアーミックを選択。初心者お断りらしいけど、まぁなんとかなるだろう。……甘かったです。ピー&ナッツになぐられ、根なし草に噛まれ、獅子王に斬られ、エルダードラゴン(不幸にも火の解読を最初に依頼した)にハタかれました。なんとかその苦難を乗り越え、これでスムーズに冒険が進むかと思っていると……ダマスクスって何ですか? それでも、何度も秘密の場所をウロウロしたあげくにダマスクスを購入。いいかげん強くなっていた自分は、意気揚々とラスダンへと進軍。そしてユン先生と対峙して……開いた口がふさがりませんでした。

藪良小路

 最初は空いている装備欄がもったいなくて、コットンやら短剣やらゲラゲラ笑いながら身体中に装備してたんですが、全身鎧を知ってからは、ゲームの楽しみかたも大幅に変わりました。ストーリーを楽しむ余裕が出てきて、ここ数年で遊んだゲームのうち、五指に入るほどの満足度となりましたね。
<解体真書シークレット>
その1:P.318のサドボスにいる地元の子・ボンの持っているバッグを良く見ると……かみねこだ!
その2:本のカバー、はずしてみた?
その3:じつは「FFX-2 ULTIMANIA」より重い。

中谷 薫

 おもにシナリオのプレイチェックと各種調査が担当だったということもあり、計40回ほどクリアしたでしょうか。そのうちの10回くらいはタイムアタックにも挑戦しています。誌面には反映されていませんが(笑)。

日下部智子

 微力ながらはじめて参加をさせていただきました。最初だというのに、開発者インタビューの見学のため、私の夢であり、あこがれのスクウェアへ行けたことがうれしくてうれしくて……。いままでULTIMANIAや雑誌のなかで見ていたかたがたが目の前で話している姿に、黙っていたけれど、じつはかなり興奮しながら聞いていたのです。はじめてと言えば、『サガ』シリーズもはじめてプレイしたのですが、ストーリーやシステムなど、奥が深くて楽しむことができました。