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作品詳細

ファイナルファンタジーX-2 インターナショナル+ラストミッション アルティマニア

出版・編集 スクウェア・エニックス
スタジオベントスタッフ
発売日 2004年4月16日
価格 1,800円+税
判型 A5判
ページ数 608ページ(オールカラー)
書籍コード ISBN4-7575-1163-9

内容紹介

インターナショナルSIDE、ラストミッションSIDE、ドレスアルティマニアの3部構成で、『FFX-2インターナショナル+ラストミッション』のすべてを解き明かす。インターナショナルSIDEでは、オリジナル版とのちがいと、インターナショナル版で追加された新要素『クリーチャークリエイト』を徹底的に究明。ラストミッションSIDEでは、システムの解説と詳細なデータでクリアまでの道程をサポートする。ドレスアルティマニアでは、開発スタッフのコメントもまじえ、全ドレスの絵コンテやドレスアップシーン、勝利モーションなどを完全紹介。そのほか、巻末付録として『FFX』シリーズの物語のまとめと、『FFX』シリーズを総括するインタビューを掲載している。

(C) 2003,2004 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
MAIN CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
ALTERNATE COSTUME DESIGN:TETSU TSUKAMOTO

スタッフコメント

山下 章

 巻頭の「WELCOME TO ~」でも触れましたが、『FFX』シリーズのアルティマニア全6冊、計3568ページのフィナーレを飾る一冊です。それにしても3568ページ、我ながらよくもこんなに作ったものですねー。僕らベントスタッフ一同が『FFX』シリーズと苦楽をともにした日数は、最初の「FFX シナリオ&バトルアルティマニア」の制作開始から数えて、おおよそ33ヵ月――つまり約1000日。その間にはほかの仕事もしていたわけですが、平均をとってみると、毎日約3.5ページずつ、3年近くにも渡って入稿しつづけてきたことになります(恐ろしい……)。そうした長期間の進行を乗り切るにあたり、ご協力くださった人々は数知れず。開発スタッフのかたがたはもちろんですが(大感謝)、忘れてはならないのが宣伝部のスタッフのみなさんのサポートでしょう。直接の担当者ということでは、『X』から『X-2』にかけては坂本幸一郎さん、『X-2』から『X-2 インター』にかけては大日方可功子さんに、ものすごくお世話になりました。驚くほどスピーディに問い合わせに答えてくださったり、深夜や休日におよぶ校正にイヤな顔せず付き合ってくださったり、こちらが見落としていた計算式の表記ミスを指摘してくださったり……。密にやり取りをしすぎて、本書の制作終盤には大日方さんの自宅マンション(むろん想像上のものですが)に校正を届ける夢まで見てしまったほどです。そんな大日方さんのことを僕は「アルティマニア編集スタッフ スクウェア・エニックス第1開発事業部支局員」と呼んでいます(笑)。

大出綾太

 開発スタッフのみなさま。がんばりすぎです。こんなに気合い入れなくてもいいじゃないですか。と泣きごとをこぼしたくなるほど大量の新要素のおかげで、変更・追加部分だけを網羅したアルティマニアという、“ぶっちゃけありえない”本が完成しました。いやいや、これはこれで貴重な経験ができたわけだし、『ラストミッション』も『クリクリ』もおもしろかったから、全然問題ないんですけどね(でも半泣き)。なお、これから『ラストミッション』を遊ぶ人は、かならずクリアデータを読みこんでおきましょう。とくに、初回プレイ時にクリアデータを読みこまずに開始して、やっとの思いで屋上に到着したものの、あっさりタイトル画面にもどったときの虚脱感は、なかなか癒えませんから(体験ずみ)。

木村昌弘

 「Lv.1で『外界からの使者』に勝とう!」という企画があったのですが、スケジュールの都合により、実行に移されることなくお蔵入りとなりました。残念です。まことに残念です。非常に残念です。本当に残念です。めちゃくちゃに残念です。
 あまりに残念なので、プライベートで勝手にやらせていただきました。進行終了後の休暇のあいだに「Lv.1×3名&無敵状態なし&『銀河天震』なし&クリーチャーの育成なし&成長ボーナスなし」という条件で、「外界からの使者」をたたきのめすことに成功。やりこみプレイとしては特別難しい部類には入りませんが、簡単すぎるというほど簡単でもなく、難易度的には手ごろな感じでしょうか。腕に覚えのあるかたは、チャレンジしてみるのもおもしろいかもしれませんよ。

大野優子

 「インター版のアルティマニアを単独で出そう!」という企画が最初に持ち上がったとき、「シナリオについては変更ないのだから、これ以上何をしろと……」と思っていたのですが、そこへ「FFX-2 アルティマニアオメガ」の企画からもれたキャラクターごとの成長の物語と作品総括のコーナーがうまい具合にまわってまいりました。インター版でなければ『ラストミッション』という本当の締めくくりを踏まえたまとめはできなかったわけで、まさに予定調和というか終わり良ければすべて良しというか神の見えざる手の存在を感じました。実際、こちらの作業のほうが「オメガを作っている」感が沸いたものです。欲を言えばユ・リ・パ以外のキャラクターも取り上げられたら楽しかったかもしれません。
 この本と、「FFX-2 アルティマニアオメガ」の「4つの謎」「お宝スフィア映像徹底分析」のコーナーは、あと割り(テキストを先に書いて、あとからデザインする手法)で原稿を書いたのですが、どうもこれが、規定の枠に収めるのが苦手な私の性には合っているようです。そのぶん「魔物人生大事典」では文字数の調整で泣きを見たのですけど。本書ではネタバレは避けましたが魔物人生はなかなか泣けますので、ぜひ自分の目で結末を見届けてほしいものです。ちなみに開発スタッフのあいだではそれぞれの魔物人生に仮題がつけられていて、それがお蔵入りにするのは惜しいほど笑えました。「今日から妻は!」「最後の錬金術」「砂浜の少女」「いまを生きる」……これらがそれぞれどの魔物の人生のことかわかりますか?

大出啓太

 長々と楽しませてもらった『FFX』シリーズも、これでおしまい。リュックが主人公の物語『ラストミッション』もちゃんと作られて、めでたしめでたしです。オリジナル版のアルティマニア制作時には忙しくて見られなかった、ティーダ復活エンディングを見て、僕のなかのユウナの物語も完結しました。本当は日本語の「おかえり」を聞きたかったとこですけど……。さて、あとは魔物人生を見ながら余韻にひたろうかなぁ。

豊田知行

 最強のクリーチャーはどれか? ベタな話題で申し訳ないですが、私のオススメはクアトロホーンとアヤメタケ。クアトロホーンはSTORY Lv.1のときからシーフを装備してレベルを上げつづければ、それだけで十分な戦力になります。「血ぬられた……」でバーサク状態にしてれば余計なことしないですしね。

中谷 薫

 笑いどころ満点(?)の『クリーチャークリエイト』ですが、私が一番ツボに入ったのは、イビリスギタケの魔物人生でした。まさか、あの展開で、あのBGMを流すとは……(笑)。そして例によって、本作品でもタイムアタック攻略に挑戦したのですが、ここでひとつだけ要望を。今後の作品ではぜひともクリア時にプレイタイムの表示をしてくれるよう切に願います。これは、全国のやりこみゲーマーのためでも……って、そんなことを思うのは私だけですか。そうですか。

日下部智子

 新要素の『クリクリ』がおもしろかったです。インタビューにもありましたが、クリーチャーたちは戦闘を重ねるとどんどん賢くなっていくので、その成長過程を見ていると自然と愛着がわいてきてしまいます。魔物人生では、アノールやブルーエレメンタルのちょっともの悲しい恋のお話が好きでした。あとは、なんと言っても戦闘員たちの物語。笑わせていただきました。ところで、インターナショナル版も含めて1年以上プレイしてきた『FFX-2』。ここまで時間をかけてプレイしたのは、世界で私だけ!……って宣言してもいいですか? えっ、みなさんのほうがもっとされている?……失礼しました。

志賀 修

 バトルでドレスアップを多用する場合、ドレスアップシーンの設定を「OFF」にしがちではないでしょうか。私自身そうだったので、ドレスアルティマニアの章はユ・リ・パのドレスアップシーンの演出を思う存分楽しみながら作りました。

稲垣宗彦

 「『FFX』シリーズという妙な呼びかたにもすっかり慣れてしまって」という野島さんの言葉が、妙に頭に残っている。いまでは馴染んでしまったが、たしかに最初は違和感があった。でも、そう呼ぶしかないところに、スピラを舞台にした一連の作品の特殊性が表れている。『FF』シリーズのなかにあって、いろいろな意味で型破りだった“『FFX』シリーズ”は、ユーザーたちのあいだで大きな話題となったワケだが、制作者たちもまた、これらの作品に対しユーザー以上に特別な思いを抱いているのだ。「一度世に送り出したものは、制作者だけのものではなくなっていることを痛感させられた」――シナリオ&ディレクターチームに対してのインタビューでほぼ全員の口から何度か発せられたこの言葉の裏には、非常に複雑な思いがこめられている。

山中直樹

 『ラストミッション』でひたすら穴掘りしてました。30時間やってもサイキッカーのドレスフィアが出なかったのは、発売直後に本編で『みやぶるLv3』した呪いでしょうか。

小石朋仁

 制作の終盤に、データの裏取りをいくつか行なっただけですわ。「最強シンラ君カップ」や「異界カップ」の調査では、無敵状態のユウナとパインが『モグビィーム』やら『サボテンマシンガン』やら『覇弾』やら『サイコボム』やらを連発してました(遠い目)。