TOP
TOP > スタッフの部屋 > 山下 章のFFX-2 アルティマニア 制作日記 第3回 開発スタッフインタビュー

山下 章のFFX-2 アルティマニア 制作日記

 

第1回 2003.04.18
発売日決定?

第2回 2003.04.25
アルティマニアの制作作業

第3回 2003.05.02
開発スタッフインタビュー

第4回 2003.05.09
掲載内容の一部+表紙を紹介

第5回 2003.05.23
アルティマニア初の限定盤発売&
ドレスコンテスト開催のお知らせ

最終回 2003.05.30
最後にお届けするスクープ情報は……

第3回 開発スタッフインタビュー

 4月の後半に、『FFX-2』開発スタッフのみなさんにインタビューをさせていただきました。今回は計6チームの楽しいお話をうかがうことができたのですが、このインタビュー取材、じつはなかなか大変だったりするんです。

 僕が最初に手がけたスクウェア(現スクウェア・エニックス)ゲームの攻略本は「FFVII 解体真書」なのですが、そのときに「せっかくやるのであれば、できるだけ多くの人の話を聞きたい!」と思ったのが、そもそものはじまりでした。同書に掲載したのは、5チーム+4人の計9パートのインタビュー。その取材のために、たしか午後1時ごろからスタートして、食事も休憩もとらず、ぶっとおしで夜の10時くらいまで、つぎからつぎへと開発スタッフの話を聞きつづけたように記憶しています(ずっと同席していた宣伝部のかたも、さぞやお疲れになったことでしょう)。
 さすがに最近はそんなムチャはせず、今回の6チームも2日間に渡って取材させていただいたのですが、だからと言って格段にラクになったかというと、決してそんなことはなく……。

 アルティマニアのインタビューというのは、本の性格上、かなり深い要素にまで切り込んだものでなければなりません。そのあたりの話を開発スタッフのかたがたから引き出すには、当然のことながらインタビュアーとして、ゲームの全パートに対するまさしくULTIMANIA(究極のマニア)の理解度が要求されます。それを身につけるための事前の下準備にかかる時間は相当なものでして……まあ時間に余裕のあるときならまださほど問題ではないですが、アルティマニアのインタビューはなぜか本の制作作業が忙しくなってきたころに行なわれる、というジンクスがあるんですね(苦笑)。今回もご多分にもれず、机の上に山積みされたデサインラフや原稿類を横目に見ながら、ゲームのスミからスミまで研究することになりました。
 そうした下準備は大変ではあるのですが、実際にインタビューを行なうと、そんなことはすべて忘れてしまうくらい、開発スタッフのみなさんから刺激を受けます。「それだけの苦労や工夫をして生み出されたゲームなら、その良さを少しでもアルティマニアでユーザーに伝えたい」――キレイごとでも何でもなく、インタビューを終えたときには、そんな想いを胸に気合いを入れ直している自分がいたりします。まだまだ若いですね、僕も(笑)。

 今回、インタビュー記事が掲載される攻略本はアルティマニアだけということもあってか、取材の席ではそれぞれのかたが温めていた面白い話が続出。キーワードはいろいろあるのですが、ひとつだけあげるなら「温泉」でしょうか。
 なかでもやはり必読のページになると思われるのが、北瀬さん、鳥山さん、野島さん、渡辺さんによるディレクター&シナリオチームのインタビュー。この4人の組み合わせは、前回の「FFX シナリオアルティマニア」「FFX アルティマニアオメガ」につづいて3度目となるものの、毎回話題は尽きることなく、じつに楽しいお話を聞かせてくれます。それらの話のなかにはオフレコのものも多くて、すべてを誌面に掲載するわけにはいかないのが残念と言えば残念ですが、できるかぎりギリギリの線まで攻めてみたいと思いますので、お楽しみに。
 ……とはいえ、やっぱりアノ話はマズイですよねえ、野島さん?